インク沼の底?岐阜県大垣市「川崎文具店」

僕がお世話になっている文具店を紹介します。

それは岐阜県大垣市にある川崎文具店さんです。

川崎文具店さん
川崎文具店さん

場所は、JR東海道線の大垣駅から徒歩で5分くらいの駅近にあります。
(名古屋から大垣駅まで快速で30分〜40分)

子供の頃にノートや消しゴムなどを購入しにいったような、正直どこの街にもあるような文具店さんです。

川崎文具店さんは創業が関東大震災の前年の大正11年(1922年)です。
なんと創業98年と言う老舗文具店さんです。

そのため現在の店長でなんと5代目です。
歴史があるからこそ、街に馴染んだ店構えになるんでしょうね。
お店に一歩踏み入れると、街の文房具屋さんの雰囲気満々です。オーソドックスなボールペンや鉛筆・ノートなどが所狭しと並んでいます。

しかしそんなどこの街にでもありそうな川崎文具店さんですが、最近では隔月で発行されている「趣味の文具箱」で紹介されるほどのお店です。

インク沼の底?

川崎文具店さんといえば、一部界隈で「インク沼の底」と言われるほど、インクの取り扱いがすごいです。

壁一面にインクが・・・
壁一面にインクが・・・

どれくらいすごいかと言うと、300色以上インクが棚一面に陳列されています。

ご当地インクには「大柿セピア」「月華紅蘭(げっかこうらん)」「幽伽柳紺(ゆうかりゅうこん)」「梅花無盡蔵(ばいかむじんぞう)」の4色があります。
そして店長がインクが大好きすぎて、自分で調色を行うようになりました。
今では「色彩の錬金術師」と呼ばれるようになっています。
そんな色彩の錬金術師が調色したものが、思考実験シリーズ「ラプラスの悪魔」、和歌の枕詞からイメージした全72色の「インペリアル〜敷島〜」があります。

昨年8月に東京で開催された「文具女子博 #インク沼」にも出店されました。

実は店長さんの身体には、インクが流れてるのか?っていうくらい、インク愛がスゴイです。
万年筆・インクの造詣が深く、話しをしていると本当に話題が尽きません。

川崎文具店さんのサービス

充実した試筆スペース

万年筆に限らず、書く時は椅子に座って筆記することが一般的だと思います。
立って筆記するのと、座って筆記するのとでは、その筆記具の印象が異なります。
そのため僕は試筆する時は、座って試筆できる環境を求めています。が、なかなか座って試筆できるスペースがあるお店は少ないのが現実です。
限られた店頭スペースを、試筆スペースにするのは難しいのでしょうが・・・

試筆スペース(正面にもインクが沢山
試筆スペース(正面にもインクが沢山

川崎文具店さんは、なんと試筆座席が2席もあります。しかもちょっとした衝立があるので、周りの視線も気になりません。
さらにデスクライトは、調光機能がついているので、試筆したインクの色味を自宅の明かりに近い環境で確認することができます。

ここまで試筆スペースに力を入れているお店は、僕は知らないです。

オリジナル万年筆

川崎文具店さんがこの度、オリジナルの万年筆を発売することとなり、現在予約受付中です。

フランスのSF作家のジュール・ヴェルヌの「海底二万里」に感銘を受けて、この小説から創造した設定で万年筆などをデザインされたものです。

詳しくは、以下のブログで紹介しています。

インクの小分けサービス「シェアインク」

川崎文具店さんの独自サービスが、インクの小分け販売サービス「シェアインク」です。

店長さんがインクが大好きで、一人でも多くの人にインクの楽しさを知ってもらいたい。と言う気持ちから、店頭では川崎文具店さんで扱っている全てのインクを10mlで販売してくれます。(一部のインクについては、ネット販売もされています)

今でこそ全国で数店舗にて同様のサービスが開始されていますが、川崎文具店さんは2018年12月にはサービスを開始されています。
このサービスは非常に手間がかかるので、構想はあってなかなか実施できない中、実施されているので本当に凄いです。
ミニボトルでも20mlぐらいあり、使い切るのに結構大変です。
「シェアインク」サービスはインクによって価格は異なりますが、大体1色数百円ですので、興味があるインクを気軽に試すことができます。

【 まとめ 】
・万年筆・インクが好きな人
・色々なインクを試したい人

こんな人は、ぜひ一度遊びに行ってください。
ただ時間があっという間に時間が過ぎ去ってしまうので、時間に余裕を持って来店されることをお勧めします。

川崎文具店さんのある岐阜県大垣市は「水の都」と言われるほど地下水が豊富で、もう少し暖かくなると「水まんじゅう」という葛粉で固めたお饅頭が有名です。
大垣駅から少し歩くと大垣城があったり、漫画・アニメ映画の「聲の形」の聖地もあって、川崎文具店さんに遊びに行ったら、色々な見所もあります。
暖かくなったらTwitter のコミュニティの「#文好部(文房具大好きっ子倶楽部)」で遠足に行きたいお店です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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